慢性蕁麻疹 鍼灸体験談(小山さん 大阪府八尾市)

ステロイドから始まった慢性蕁麻疹の戦いに勝つまで(小山さん 無職 52才)

「もう、慢性蕁麻疹と闘うのには疲れた。苦しすぎる」と、言う思いになるとはその時にはまさか、思わなかった。

最初は、手に湿疹が出たので、皮膚科を受診したことに始まる。
衣服を扱う仕事をしていたので、衣服に使われていた何らかの薬品によって湿疹が出たのだろうと軽く本当に軽く考えていた。
皮膚科では、ステロイド系の塗り薬が処方された。
塗ると効果てきめん、湿疹が消えた。

これで終わりと思ったが、終わりではなかった。
ここからが痒みとの本当の戦いの始まりだった。

消えたと思った湿疹が出てきたのである。
何軒も皮膚科を変えたが、出されるのはステロイドの薬。
塗ればその時は湿疹が消えるのだが、今度は少しずつ湿疹の出る範囲が広がっていった。
そして体全体に湿疹が広がるという状態になったときに、湿疹の原因がステロイドの薬ではと気が付いた。
一切ステロイド剤を塗らなくなった。

…しかし、そこに待っていたのは気が狂いそうになる痒みと脱ステによる離脱症状だった。

脱ステ専門の病院に入院して何とか離脱症状からは抜け出すことができた。
仕事にも就くことできた。
仕事先で、首の湿疹に気が付いた皮膚科の医師から、湿疹の治療の誘いを受ける。
ステロイドを使った今までの経過を言い、断るが、「大丈夫です。この薬は非ステロイド系の薬だから。」と言って勧められる。
医師の言葉をうのみにしたわけではないが、迷いに迷った挙句、薬を首に塗る。
確かに首の湿疹は消えた。
しかし、その後、体のあちこちに湿疹が出始めたのである。

悪夢がよみがえってきた。
辛抱できない痒み、そして浸出液に悩まされるようになる。

仕事も辞めざるを得なかった。
1筋の希望を見出して、某鍼灸院に通い始める。
症状が少し良くなってきたかと思っていると今度は、蕁麻疹がぼこぼこと出だして来たのである。
もちろん、鍼灸院の先生には、症状を訴えるが、蕁麻疹の症状はひどくなる一方でだった。
夜も痒みで眠れなくなり、蕁麻疹で腫れあがった顔で外へ出ていくことさえできなくなってしまった。

夜は、痒みで眠れず、涙を流しながら皮膚をかきむしっている自分が惨めで仕方がなかった。

もう生きていくことに疲れ果ててしまった。という思いになる。
しかし、母をだれが見る?娘の出産の手伝いも母親ならしてやりたい…何とか今の状況から抜け出したいという思いになるのに約半年かかった。

半年は家に引きこもりの状態だった。

もし、今の苦しさから抜け出せるなら、もうどんな苦しいことがあっても乗り超えることができるのではと思えた。
引きこもりから半年。
もう1度治療を頑張ってみようという気持ちが少し出て来た。
全身のかゆみは収まらず、顔は真っ赤。
皮膚の色は灰色で見かけはざらざらしてるが、硬くなってしまっている。
こんな状態でもよくしてもらえるところはあるのかと、必死に探し、見つけたのがたつみ鍼灸院。
本当のところ、信用できるのか?という心配もあった。
今までどれほど、病院に通い、鍼灸院に行ったか分からない。

しかし家に引きこもっていても蕁麻疹は、少しも良くならない。

掻いても掻いてもかゆい!!。
であるのなら、治りそうなところと思って予約を入れた。
鍼灸治療は、脈を見られた。そして、舌、お腹など・・・今までとは違う。
治療の後、どうですかと聞かれるとわからないというのがその時の気持ちであった。
しかし信じて通うしかなかった。

鍼灸治療で、痒みの変かが少しづつ、本当に少しずつだが出てきた。

痒い時間が少し短くなってきた。
そして、猛烈に痒かったのが和らいできた。
しかし、まだ、夜になるときつい痒さが出てくる。
このことを言うと、痒くなる時間に合わして治療を受けられるように、予約時間を設定してもらえた。
しかし、いつもは痒くなる時間になっても痒みが出てこないのである。
(このまま治療時間が過ぎてしまったら…)と焦りだすが痒みが出てこない。
もうあと少しで、終わりだという時になって痒みが出てきた!!。
(あーあーやっと出てきた)喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な気持ちになる。
治療を延長してもらって痒みに対して治療を再開。
「どうですか?痒み少しマシでしょう?」と聞かれる。

確かにあの恐ろしい猛烈な痒みが減っている。
この時からドンドン良くなってきた。

日中のかゆみは耐えられるまでに減った。
これなら仕事もできると希望がわいてきた。
しばらくして仕事が見つかったので勤めだすことができた。
途中仕事を変えたが、今も働き続けている。
あの恐ろしかった蕁麻疹のぼこぼこは出なくなった。
顔の赤も消え、体のあちこちの灰色が消え、肌色になった。
肌の硬さも柔らかくなってきた。
そしてあれ程苦しんだ痒みから解放されたのである。
今はかゆみに苦しむことはない。