鍼灸治療とストレス
-たつみ鍼灸院(大阪府東大阪市)
機械化の促進は私たちに便利さを提供しましたが、反面、人間性の損失、社会の複雑化を推し進めました。
そのために、ストレスに苦しむ人たちが増えています。
中でも職場のOA化に伴うテクノストレスは、働く人たちを直撃しています。
ストレス症の症状ってどんなものでしょうか?
肩や首のこり、頭痛、不眠、食欲不振、過食、疲労感、不安感、手のしびれや痛み、足腰の冷えや痛み、
目の疲れや痛み、生理不順、生理痛、アレルギー等々です。
さらに、体のつらさだけでなく、「何となく会社へ行きたくない。」「人間関係がしんどい。」
「毎日、楽しくない。」「イライラする。」「ちょっとしたことで落ち込む。」などと心にも影響が出てきます。
どれかの症状が当てはまるのではありませんか?
あるいは1人でいくつもの症状を抱えておられるのではないでしょうか?
ストレスをほっておくとなぜこわい?
ストレスの症状が最初に出るのは、目の疲れ(眼精疲労)です。
このまま放置しておくと、肩こりがひどくなり、頭痛もしてきます。イライラも高じてきます。
さらにストレスがたまると、胃痛や腹痛が起こってきます。胃薬を飲んでもなかなか治りません。
さらにこのままの状態が続くと、全身の倦怠感がひどくなり、寝ても疲れがとれない。
疲れているのに寝られない(不眠)状態に陥ります。
そして、自律神経失調症などの心身症の症状が出てきます。
これらのストレス症状はどうして生じるのでしょうか?
頭や目、指先だけをフルに使い、体全体はほとんど動かさない状態(ずっと坐ったまま、あるいはほとんど立ったまま)
では、体にいろいろなゆがみが生じてくるのは当たり前のことです。
血流も悪くなっています。
いろいろな症状の間には関連が認められなくても、漢方の理論から見れば1つの原因-ストレスに収束していきます。
不快な温度、湿度、気圧などもストレスになります。
食べ過ぎて、胃腸の調子が悪い。
ウイルスに感染して、風邪を引いた。
寝不足で、頭に血が上る。
仕事がハードで、身体の疲れがとれない。
などと言った様々なストレスが人の身体にのしかかっています。
日々の様々なストレスによって、身体にゆがみが生じ、バランスが崩れて いきます。
身体のバランスだけでなく、心のバランスも崩すことがあります。
ストレス症に対する鍼灸治療
鍼灸治療では患者は今どのようなストレスを受けているのか?
中からのストレスなのか? 外からのストレスなのか?
患者が悩んでいる症状にどのように関係しているのか?を、
察知し、このストレスを受けている内臓や体の諸器官からストレスを取り除くように、鍼灸治療をしていきます。
また、鍼灸治療は患者の「体質」にアタックして、外部の影響を受けにくい「強い体質」にレベルアップしていきます。
今までストレスと感じていた事柄がそれほど強く感じなくなることも実感できると思います。
鍼灸は自律神経の緊張関係を調整し、ストレスを解消する作用もあります。
鍼灸治療をしていると、すやすやと気持ちよく寝られる患者さんも多くいらっしゃいます。