書痙の鍼灸治療-たつみ鍼灸院(大阪府東大阪市)
40年間苦しんだ書痙から解放された。(大阪府東大阪市 女性 Aさん)
40年以上前になります。その時事務の仕事をしていたのですが、無茶苦茶忙しくて…もちろんパソコンもない時代ですからすべて手書きです。伝票を書いても書いても毎日終わらない量でした。そしてこのように手が自分の意思とは関係なく動くようになったのです。
病院では書痙といわれました。包丁を持つのも怖かったのです。勝手に動くし力が入らないし、落としてしまいそうで…でもこの手で結婚し、子供を育ててきたのです。40年間治らないままできて、まさか鍼灸でここまでよくなるなんて思いませんでした。うれしいです。
書痙で悩んでおられませんか?
・字を書こうとすると、手が震える。(振せん型)
・ペンを持とうとすると、腕がつっぱる、こわばる。(硬直型)
・手が震えてペンを持てない。(振せん型)
・字を書く時、力が入りすぎる。(硬直型)
・ペンを持つと手がおどる。(ジストニー型)
・ペンがすべって書けない。(ジストニー型)
・字を書く時、力が入らない。(マヒ型)
・字を書き続けていると、腕が震えてくる。(振せん型)
・字を書く時、首に力が入ってしまって書けない。
書痙なら臨床経験豊富な当鍼灸院にご相談ください。
書痙は当院が力を入れている治療分野です。
Aさんだけでなく、書痙で悩まれておられた多くの方が来院してくださっています。
病院の治療では、書痙の改善が見られず、不安な思いをされていた方も「鍼灸ってこんなに効くの!!」と、びっくりされることがあります。
なぜ書痙の治療に当院の鍼灸が期待できるのでしょうか。
それは、長い歴史に培われた中国鍼灸、そして現代医学の研究、さらに豊かな臨床経験に基づいた鍼灸治療だからです。
書痙の原因
筋肉をうごかしているのは、運動神経系の働きによります。
運動神経系は、脳からの命令を体中の筋肉に伝える神経系です。
通常ではこの命令は人間の意志に基づいています。
書痙はこの運動神経系に問題が生じた結果、おこった症状です。
字を書こうとすると、普通はそれに応じた手の動きが自然にできます。
ペンを持ち字を書くように手が動き出す。
しかし、書痙の方の場合
字を書こうとすると、まるでそれを妨げようとするがごとく筋肉がふるえたり、こわばったりひきつったりして、書くことを困難にします。
書痙の場合、なぜこのように妨げる動きがでてくるのでしょうか?
書痙の患者様のほとんどは字を書く量が多かったと言われます。
そしてそこに何らかのストレス・・・・
「もうこれ以上書けない!!」
「毎日毎日書いても書いても、仕事は後から押し寄せてくる、もうイヤ!!」
「早く書かないと・・・お客様を余り待たせられない。」
「きれいに書かないと・・・」
「忙しすぎて、字を丁寧に書かなかったら、後で注意された。」
「忙しいので思うような字が書けない・・・。」etc ストレスがかかった結果、書痙になられた方が多いようです。
書痙の患者様は、心の奥底では「もう書きたくない」という無意識な気持ちが生じているのかもしれません。(ご本人は、心の表面では決してそうは思っていらっしゃらないのです。)
書痙の患者様は真面目な方々ですので、しんどくてもつらくても「もっとがんばらないと・・・」「人に迷惑をかけたくないので、もっと早く仕事をしたい。」etc考えておられます。
書痙の鍼灸治療の4本の柱
1.書痙の為に異常が生じている筋肉を正常にする為の鍼灸治療
(書痙)の患者様の上半身を触ると、腕や手はもちろん、肩、背中、首などが固くこわばっているのを見つけることが出来ます。
これらの筋肉のこわばりなどをほぐしてやわらかくしていく必要があります。
2.真の原因に対しての鍼灸治療
書痙の原因のところで書きましたように、字を書くという無限と思われる反復作業の肉体的ストレスの上に、何らかの精神的ストレスがかかって書痙の症状がでてきましたので、このストレス―特に精神的ストレスをときほぐしていくことが鍼灸治療では大事になってきます。
3.全身のバランスを整え、体の中から全体を良くしていく鍼灸治療
全身のバランスを整えることによって、自然治癒力が十分発揮できる健康体となります。
自然治癒力が働けば、「1」「2」の職業性ジストニア(書痙)の鍼灸治療が効果的になります。
4.書痙の為に字を書くことに自信を無くされている患者様に、「字が普通に書ける」という自信を持っていただく治療
書痙の患者様に共通しているのは「書けない」という自信の喪失です。
しかし、これは反対に「書ける」という自信を持っていただければ、治療は格段に進みます。
しかも「書いた結果」は残ります。
当鍼灸院では書痙の患者様には治療後書いて頂きます。
何を書くかは患者様の意志にまかせます。
書かれた字を見比べられて、どの患者様も「上達している」「良くなっている」ということを実感されます。
人間の記憶は確かなようで実際は不確かです。
実際に目で確認されて「思っている以上にかけている」というのが、どの患者様も持たれる感想です。
そして字を書くことに自信を持って下さいます。
書痙の鍼灸治療の症例
書痙のために仕事が進まない。焦ると余計に書けない。このジレンマから抜け出せた。(大阪府東大阪市 Bさん)
3年前から会社の仕事が猛烈に忙しくなりました。
書くことも多くなりました。半年前から字を書こうとすると肩や肘に痛みを感じ、手にも余計な力が入り、左手を右手に添えないと書けなくなりました。
以前はきれいな字を書こうとペン習字を習ったのですが、思うような変化がなく、筆圧が強い為、一字一字を書くのに時間がかかっていました。
焦るのですが思うように書けない。
このジレンマから書くことに抵抗感、緊張感を感じるようになりました。書く時は左手で右手を押さえ、右手の補助役をさせないと書けないのです。
一字書く度に少し休み、そして次の字を書くという具合です。
今は左手を添えても思うように字が書けなくて、仕事にも支障をきたしています。非常に困っています。
不安いっぱいの顔で当鍼灸院に来られたBさん。
問診票に書いて頂きましたが、書痙の為に書くのに時間が相当かかられました。
書痙ですので出来るだけプレッシャーを与えないようにゆっくり書いて頂いて結構ですとお伝えしました。
以下、鍼灸治療毎のBさんの声を書きます。
1/14 | 書痙治療後 | 「スムーズに書けた」 |
---|---|---|
2/10 | 書痙治療後 | 「リズムよく書けた」 |
2/17 | 書痙治療後 | 「だいぶいい感じ」 |
2/25 | 書痙治療後 | 「少し意識してしまった」 |
3/3 | 書痙治療前 | 「一週間忙しかったので、焦ることが多かった。肩や肘が痛くて戻ったように思う。」 |
書痙治療後 | 「あれ?ちゃんと書けてる.。安心しました。今までで一番滑らかに書けた。」 | |
3/11 | 書痙治療前 | 「左手の添え無しで書けた。」(ハリ治療前、左手でバインダーを保持しなければならない状態で) 机に向かって書く。 スムーズに書けるが、一字一字の間に小休止が必要。手の添えも必要。 |
書痙治療後 | 再度机に向かって書く。 「滑らかに書ける」 |
|
3/19 | 書痙治療後 | (子供のことを考えながら書くとわりとスムーズに書ける。) 治療後机に向かって一字書いては休むということはなく、スムーズに次の字へ移行。 (意識しなかったらわりとスムーズに書ける。腹ばいになって書く時、ホワイトボードに書く時スムーズに書ける。机に向う時はまだ硬直する。) |
3/24 | 書痙治療後 | (机に向かって書く) 「今まで縦の線はスムーズに書けなかったが、今日は書けた。」 |
3/31 | 書痙治療前 | (猛烈に忙しかったので、力が入って思うように書けなかった。書くスピードが落ちた。) |
書痙治療後 | 「元に戻ったわけではないんだ。ちゃんと前進している。自分のリズムで書けた」 | |
4/9 | 書痙治療後 | 良くなっていることを実感している。 最近はパソコンをするようにして、どうしても書かなければならない時だけ書くようにしたら、余裕を持って書けるのでいい感じで書ける。 左手を添えなくても書ける。 今まではゆっくり書くことに罪悪感を持っていたが、今はゆっくりと自分のペースで書くことに納得して気持ちも落ち着いている。 今までは、書いた字で良くなっていることを理解していたが、今は体で良くなっていることを実感する。」 |
Bさんの4/9の言葉「今は体で良くなっていることを実感する。」
書痙が良くなっていることを頭で分かるのではなく、体で実感されています。このことが書痙治療では一番大切なポイントです。
「この症状が出る前の、ごく普通に何の意識をすることなく書いていた時のことを思いだしました。{ああ・・・このように書いていたんだなあ}と・・以前普通に書いていた時の感覚が戻ってきました。」
「抜群に書きやすくなりました。仕事のスピードが上がりました。以前は書いては書き直し、書いては書き直しをしていたので…精神的にもしんどかったです。」
Bさんは順調に良くなって下さり、私としても大変うれしく思った患者様です。