お茶碗1杯の痛み止めでやっと眠れる頚椎症からの復帰(山野さん 会社員 51才)
山野さんは、数年前から右手にしびれが出るようになっていた。
整形の医師からは「頚椎症」との診断を言われていた。
しかし、しびれは弱く、気持ち悪い程度だった。
パソコンでの仕事ではそれほど支障をきたすほどではなかったので、治療は少し通っただけで辞めていた。
放置していたことが、こんな結果になるなんてその時には思わなかった。
それは突然やってきた。
夜中の出来事だった。
右の肩甲骨から痛みが始まり、腕を通って手のほうに走る。
その痛みは想像を絶する痛みだった。
ただただ体を縮め、歯を食いしばって痛みを絶えるしかなかった。
部屋中を転げまわって痛みに耐えていたというのが真相である。
もちろん家にある痛み止めの薬は飲んだが、痛み止めで収まる類のものではなかった。
整形が開く時間を待って受診した。
診断は依然と同じだった。
痛み止めが処方された。
飲んだら痛みが治まるという希望を抱いて家に帰って薬を飲んだが、一向に収まらない。
夜になるとその痛みが倍増する。
痛みで一睡もできなかった。
痛みで体も心も疲弊しきっていた。
再度、整形を受診した。
処方されたのは・・・1日、お茶椀1杯の痛み止め!!やっと眠れた。
しかし、痛みはまだ執拗にある。
この痛みでは仕事をするどころではない。
痛み止めは治す薬ではないことを理解しているつもりだ。
このまま何の進展もない状態で過ごすのは不安以外の何物でもない。
妻から勧められた鍼灸を重い腰を上げて受けてみることにした。
今までの経過を訴える。
1番つらいのは、右肩甲骨から腕の小指へのラインのびりびりする痛み。
「ひどい痛みのためにしびれがそれほどつらいものではない。」と。
手の甲の無感覚は最近出てきた。
中でも、痛みは耐えがたいことを。
脈を診られ、腹診をされ、手や足の指の圧痛などを見られ、はりを打たれる。
本当に治るのか?半信半疑だった。
しかし、藁にも縋る思いとは今の自分のことを言うのだろう。
2回3回と通ううちに、痛みが減ってきた。
薬を減らすには不安があったが、薬を飲み続けるのにも不安があった。
薬が少し減らせた!!
薬を減らしても痛みはぶり返さない。
よかった。不安が薄れていく。
痛み止めの薬を半分に減らせた時には、治るという確信が出てきた。
手の甲の感覚マヒは、薬の副作用をとってもらうと感覚が戻ってきた。
この時からよくなるスピードがついてきた。
薬を5分の4減らし。そして、全く飲まなくても行けるようになった。
あの地獄の痛みが嘘のようである。
勿論しびれもない。
