体質改善に東洋医学 – たつみ鍼灸院(東大阪市)
東洋医学)は西洋医学が病気を対象にするのに対し、病人-人間を対象にします。
ゆえに、東洋医学では、自己治癒力、抵抗力といった人間が自ら持つ病気に対する回復力を重視します。
同じような生活をしていても、病気になりやすい人、なりにくい人がいます。
また、病気からの回復力も違います。
これは、東洋医学で言う「体質」が違うからです。
体質は持って生まれたもので、変えられないと思われがちですが、そうではありません。
東洋医学では、体質は先天的な体の特徴と、生活の仕方によって成り立っていると考えられます。
先天的なものは変えられないかもしれませんが、生活の仕方は変えられますから、体質は変えることができます。
体質をチェック
それでは、みなさんの体質をチェックしてみてください。
あまり食欲がない。空腹時に力が入らない。下痢気味、または下痢と便秘を繰り返す。
→東洋医学では、脾虚症タイプ です。
無理して食べない。胃腸や体を冷やさない。 体をたくさん使う。たっぷり寝る。などのことを心がけてください。
汗かき寝汗をよくかく。一冬に2回以上風邪を引く。運動をするとすぐ息切れする。
→東洋医学では、肺虚症タイプ です。
クーラーなどの外からの冷えから体を守るために、薄着をしない 。皮膚の防御が弱いので皮膚の摩擦をして皮膚を鍛えるようにしましょう。などのことを心がけてください。
腰痛持ち。腰がすぐだるくなり、疲れる。夜中にトイレに起きる。勢いよく尿が出ない。
→東洋医学では、腎虚症タイプ です。
睡眠をしっかりとり、活動で消耗した体力を十分補給してください。
冷えで体調が悪くなりやすい。顔色や皮膚は白い方である。食事や飲み物は温かい方がすき。しもやけができやすい。手足の先が冷える。
→東洋医学では、陽虚証タイプ です。
薄着をやめて、自分の持っている熱を大切にしましょう。体を冷やす食べ物や飲み物をとらないように気をつけてください。
しみ、そばかすができやすい。目の下にクマができやすい。くちびるや歯茎、爪、舌が紫に近い。イライラしやすい。サメ肌である。静脈瘤がある。
→東洋医学では、お血証タイプです。
イライラやくよくよしないように気をつけましょう。体を冷やすものをとらない。薄着をしない。水分のとりすぎに注意する。体をよく動かす。これらのことを心がけてください。
感情を抑えてしまう。のどがつまった感じがする。ゲップが出る。イライラして眠れない。目が充血しやすい。かんしゃく持ちである。あわてるとパニックになりやすい。
→東洋医学では、気滞証タイプです。
怒らない。イライラしない。大きな声で笑うことを心がけてください。
皮膚が白くもち肌である。胃が弱い。腹がごろごろする。冷え症である。雨や湿度の高い日に体調が悪くなる。むくみやすい。頭が重いときがある。尿量が多い。おりものの量が多い。
→東洋医学では、湿痰証タイプです。
水分のとりすぎに注意しましょう。必要以上に食べたり飲んだりしない。積極的に体を動かして汗をかくようにしましょう。
暑がり。汗かき。冬でも薄着。夏は苦手。食欲旺盛。がっちりした肥満タイプ。吹き出物が多い。湿疹が化膿しがち。
→東洋医学では、湿熱証タイプです。
食べ過ぎ、飲み過ぎに注意。香辛料をとらない。体を動かして、体の内側から汗をかくなどを心がけてください。
立ちくらみやふらつきがある。動悸が起こる。感情が不安定。イライラしやすい。不安になりやすい。疲れているのに眠れなかったりする。物忘れしやすい。
→東洋医学では、血虚証タイプです。
十分睡眠をとりましょう。血を増やす食材を積極的にとるようにしましょう。
皮膚や髪が乾燥している。やせている。目や鼻が乾燥している。よく空咳する。便秘気味。のどが渇く。夜型の生活をしている。よく動くが落ち着きがない。
→東洋医学では、陰虚証タイプです。
過労や睡眠不足に注意しましょう。ドリンク剤や、体が熱くなる香辛料は控えましょう。