椎間板ヘルニア(坐骨神経痛)ー鍼灸体験談 (中町さん 大阪市)

坐骨神経痛で歩けない。手術は難しいと言われてしまった。進退窮まって・・・(中町さん 63才 ドライバー)

中町さんは、1月前から坐骨神経痛の痛み、しびれが両足に出て来て歩くことさえ困難になってきた。
普通は片足に出てくる坐骨神経痛だが、中町さんの場合、両足に出てきたのだ。
この痛みには昔つらい思いをしたことが思い出される。
25才、35才の時に、椎間板ヘルニアとの診断を受け2回手術をしている。
(今度も手術をしなければならないのか)と覚悟を決めて病院に行った。

手術をすれば治るとの思いもあった。
しかし、医師は、難しい顔で中町さんに告げた。

それは、中町さんにとっては衝撃的な言葉だった。
「もし手術をするとすると、難しい手術になります。内臓をすべて取り出して、ボルトをしなければならないのです。」
一瞬何を言われているのか理解できなかった。
そして理解できると[そんな馬鹿な…」と思わず、言ってしまった。
前の手術のことを考えて病院に行ったのに、答えは中町さんにとって非情な言葉だった。
中町さんの坐骨神経痛はもう耐えられないところまで来ていた。

少し歩くと痛みとしびれで歩けなくなる。

会社までは車通勤なので何とか行けているが、歩かなければならないところは、地獄である。
もう究極のところまで来ていたので、手術覚悟で病院に行ったのだが、内臓をすべて取り出すと言われたら、「はい、手術をお願いします」とは言えない。
しかし、この時の中町さんにそれじゃあ、ほかの方法があるかというと全くなかった。
しかし、日々、坐骨神経痛を抱えての生活は苦しすぎた。
こんな中町さんの様子を見て、友人の麻田さんが「たつみ鍼灸院に1度行ってみたら」と勧めてくれた。
藁にもすがりたい中町さんだったが、はりと聞くと、少し躊躇せざるを得なかった。
それは、頭に浮かんだのは{はりイコール痛い}ということだった。
麻田さんの話では「そんな痛くないで」ということだったがやはり少し怖い。
しかし、中町さんにとってもう選択の余地はなかった。
麻田さんの言葉を信じてはり治療を受けることにした。

予約当日、少し緊張してたつみ鍼灸院に行った。
はりがだめだったら自分には手術しか残されていない。

手術だけは何としても避けたかった。
まな板の上の鯉の思いでベッドに横になる。
脈や手足の指の圧痛や、お腹の押さえられたりといろいろ調べられる。
病院では、話を聞かれるだけだった。
もちろんMRIは撮ってもらった。その結果としての手術の説明だった。
はりを打たれた。
はりをされた後は打ったはりがきちんと働いているのか、脈を調べられたり、手足の圧痛を調べられる。

最初あった圧痛がはりをされると、不思議なことになくなっている。
はり治療は考えていたよりずっと楽だった。

不思議だと思うことが次から次へと感じられたので、あれ程心配したのがバカみたいだった。
損をしたと思った。
さてしかし、本当にはり治療が、自分の坐骨神経痛に効果があるのかが今度は心配になってきた。
1回の治療後、右の足のしびれはまだあったが、左の足のしびれはずっと楽になっている。

これだったら治ると思えた。

しかし、右足のしびれがまだきつい。
それを訴えると、「坐骨神経痛は冷えが関係しますから、何か冷えることをなさっていませんか?」と聞かれる。
(冷えること?)そう言われても何も思いつかない。
色々話していると「朝風呂や」ということになった。
朝風呂が体を冷やすなんて信じられなかったが、治すためにと信じて、朝風呂をやめた。
朝風呂をやめたのと、はり治療の効果で坐骨神経痛のしびれと痛みがずいぶん楽になってきた。
7回のはり治療で痛み止めをのまなくても大丈夫になってきた。

少し歩くだけで、痛みとしびれで200mも歩けなかったのが、2時間半も歩いて何ともなかったのだ。

はり治療ってすごいというのが今の感想だ。
8回のはり治療で坐骨神経痛の苦しさから解放された。
同僚の中にも腰痛などで痛くって仕事ができないと苦しんでいる人がいるので勧めたいと思っている。