過活動膀胱(頻尿)ー鍼灸体験談(遠山さんー東大阪市)

頻回に起こる夜間頻尿のためにボーとして過ごすことが多くなった。(遠山さん 48才 事務)

遠山さんは10年以上前から夜間頻尿に悩まされるようになった。
さらに言えば、もっと前から夜中に最低1回はトイレのために起きていた。
1回ぐらいは仕方がないと放置していたが、夜間頻尿が複数回になると、そうは言っておれなくなった。
夜中に何回もトイレで起きなければならなくなると、睡眠の質が低下するので、朝起きるのがつらくなる。
やっと起きても疲れが取れてないせいで1日中ボーとした状態で過ごさなければならない日もある。
これはまずいと思って病院に行って薬を処方してもらったが、改善の兆しが見えない。

何か所か病院を変えてみたが同じだった。

遠山さんは、さすがに危機感を抱くようになった。
それではどうする?
スマホで検索してみた。
過活動膀胱(頻尿)の鍼灸治療としてたつみ鍼灸のホームページが見つかった。
今まで鍼治療を受けたことがない。
はりと効けばなんとなく(痛いのと違う)ということが脳裏に浮かぶ。
しかし今、自分の置かれている状況を考えた場合、今の状態から抜け出さなければ健康面からも仕事の面からも、危機感が感じられる。

それは、頻尿の度合いがだんだんひどくなってきているという事実である。

このままいけば早番もっと夜中のトイレ通いの回数が増えるであろうということである。
もう腹をくくるしかない。
遠山さんは、鍼灸治療の予約を入れた。
ドキドキした状態で、予約当日たつみ鍼灸院に向かう。

(大丈夫か?)と心配しながらの鍼灸治療。
しかし、心配は杞憂に終わった。

脈を診られ、舌を診られ、お腹を診られ、手や愛の指の圧痛を診られ、そしてはり治療が始まった。
「非常に冷えておられますね。]と言われる。
それは自分でも自覚していることである。
遠山さんは寒がりである。
そのために冬は苦手ある。
冬は夜間頻尿の回数も多くなる。
はり治療が行われる。「これは温かくなるようにはりをしたんですよ。」と言われる。
さらに「冷えがきついから温かくしますね。」と言われてホットマグナーをお腹に載せてもらう。
温かくなると気持ちがいい。

過活動膀胱の原因にもなるストレスは、冷えの原因にもなる。

ストレスも取るはり治療がされる。
さらに過活動膀胱の解消のためのツボに温灸をしてもらう。
「このお灸は素人の方でも、できるから家でもされたらいいですよ」とお灸を自分でするのを勧められる。
お灸の印をつけてもらう。
体を冷やさないように食事の注意も教えてもらう。
温かければいいだろうと思って飲んでいたコーヒーやお茶は温かくても体を冷やすということを初めて知った。
ショウガも積極的に取るように言われる。
ショウガは好きなのでこれは実行できる。
あとは運動を進められる。
これも休みの日はジョギングを2時間ほどしているし。
ウオーキングも欠かさず1日5000歩から7000歩はしている。
「お風呂に入るのはできるだけ寝る前に入るようにされたほうがいいですよ。」とも言われる。
何でもお風呂から出るとそれからはどんどん体温が下がっていくので冷えるとのことだ。

約1月後、夜間のトイレ回数が1回の日が週3回あった。

残りの日は2回トイレに起きた。
ずいぶん夜間のトイレが減ったものだ。
薬を飲んでも治らなかったのに。
そして1回だけだが、5時間続けて眠れた日があった。
これは遠山さんにとって大きな喜びだった。

過活動膀胱(頻尿)が治ると確信が持てるようになった。

その後のはり治療で2回起きなければならない日はなくなった。
1回は起きるが・・・この1回をいかに克服するかが当面の目標になった。

そして夜間のトイレが0の日がついに実現。

しかし、なんていうことだ、0の日が週に2回になったのに、非情なことに、コロナになってしまったのだ。
コロナが恨めしい。
少し逆戻りしてしまったのだ。
せっかく0の日があったのに・・・その後、遠山さんの努力もあって、0の日が実現。
時々体調によっては夜間のトイレが1回の日があるものの、
あくる日しんどくて起きにくいこともなく、すっきり起きれているので治療を終わることになった。