舌痛症・味覚障害 鍼灸体験談(川田さん 大阪市)

舌痛症と味覚障害のダブルパンチに立ち向かう。(川田さん 会社員 61才)

川田さんは、コロナにかかってから、舌のしびれや痛み、味覚障害に悩まされるようになった。

しびれと痛みがあるのは、舌の外側、真ん中、先である。
味覚は、どの味もうっすらとしかわからない。
もう6か月たつが一向に良くならない。
特に飲酒した翌朝は舌がつらい。
病院で処方された漢方薬はきちんと飲んでいるが一向に良くなる兆しが見えない。
2年前に定年を迎え、嘱託で働いているが、以前と比べると気持ちにも余裕がある。
今まで仕事一筋に生きてきたが、これからは旅行もしたいおいしいものも食べ歩きたいと、思っていた。

のにである。美味しいだろうものを食べてもほとんど味が感じられない。

これからの人生を思うと神様は無慈悲としか思えない。
今まで、なんのために頑張ってきたんだという気持ちにもなる。
子供達も大きくなったので、家族での初めての海外旅行も計画しているが、せっかくの旅行も楽しめそうにないのが悔しくて仕方がない。
「味覚障害と舌痛症」を治してくれるところがあるのかと、スマホで探してみると見つかった。
「たつみ鍼灸院。」
「病院での治療で治らなかったのが鍼灸で本当に治る?」半信半疑になりながら、それではこのまま薬を飲み続けてよくなると思えるのかと自問すれば答えは「NO」と、はっきりしている。

このまま治らなかったらと思うと残りの人生が色あせたものに見えてくる。
鍼灸にかけてみるしかない。

考えても仕方がない。
ダメもとと割り切って予約の電話を入れる。
はじめての鍼灸治療。
やはり少し緊張する。
脈を診られる。
「脈は速いですか?」と聞くと、「脈は速さだけを診ているのではなく、川田さんの体の状態を診ているのですよ。」という答え。

「脈でそんなことも分かるのか?」とちょっと不思議な気持ちにさせられる。

脈だけでなく、舌も見られたり、お腹を診られたり、手や足の指を触られたりと、針を刺される前にいろいろ調べられる。
病院とは違う。
病院では、今の症状と今までの経過を話しして「はいそれでは薬を出しておきましょう。」とあっという間に終わってしまっている。
鍼灸では、針を刺さした後も脈を調べたり、舌を診られたり、指を触られたりとその都度その都度調べられる。
指の圧痛が消えている。
お腹の圧痛も消えている。
(まるでマジック!!)
2回目は1週間後に予約をとる。

(たった1週間で何が変わる。)と思っていると舌の外側の痛みとしびれがましになっている。
(えっ、嘘だろう)と思ってしまう。

1月後、舌の痛みやしびれはだいぶ和らいだ感じだ。
味覚のほうも徐々に戻っているのを感じる。
これなら治るという感を深くする。

あれ程悲観的になっていた気持ちが上向いている。

2か月後、舌痛症は完全に治った。
味覚も薄い味がわからない程度まで回復している。
これならおいしいものを食べてもおいしく感じられる。
そして3か月後には治った。
家族との海外旅行が楽しみだ。