音楽家のジストニア(コントラバス)ー鍼灸体験談3

あなたの笑顔が見られるまで、音楽家のジストニアの鍼灸治療に全力で取り組みます。大阪府東大阪市(八尾市・生駒市)

ジストニアになる前より、針治療後のほうがコントラバスの演奏がうまくなった。(大阪市大田さん30代男性 演奏家)

大田さんは、2年前から弦を引く左手が動きにくなりました。
プロの演奏家としては致命的な出来事です。
なぜ動かないのかといろいろやってみますが思うように動いてくれません。
むしろはじく様な勝手な動きも出てきます。

打開策が見つからない不安な日々が続きます。
病院に行きますが、思うような結果は得られませんでした。
2年間のうちに症状はひどくなっているように思えます。
心や体が疲れていると症状は強く出てきます。
こんな時には気持ちはどん底に落ち込みます。

そんな時、見つけたのはたつみ鍼灸院でした。
藁にもすがる思いでした。
予約を入れたものの、はりで治るのだろうかという懐疑的な考えも浮かびます。
いえ治したいけれど、嘘ではないかと思う気持ちのほうが強かったかもしれません。

はじめての鍼灸治療

予想していたはりとはずいぶん違うことにびっくりです。
髪の毛の太さもありません。ずいぶん細いのです。
脈を診られます。腹診もされます。腕や手の指、足の指、とずいぶんいろいろ調べられます。
いろいろ調べられて、やっとはりをされました。

はりを1本打たれると、先ほど調べられたところ…脈、お腹、手足の指などの圧痛が消えているかなど検証しながらのはり治療です。
初めはとても緊張をしました。
はりをされること自体初めての経験なのですから。
しかし、はりをされると、気持ちがどんどん楽になっていくのです。不思議でした。

治療者から

最初、大田さんからは何としてもよくなるんだという気持ちが感じられませんでした。
本当は治りたいけれど、切実に治りたいけれど期待が大きい分裏切られたときの気持ちが怖かったのでしょう。
だからあまり期待しないでおこうという気持ちだったのでしょう。

大田さんは、大変冷たい体をされていました。
温かい体のほうが治療効果が高いことをお話しし、温かい体づくりを目指していただけるようにお願いいたしました。
音楽家の方はいろいろな面で、ストレスにさらされていることを強く感じます。
ストレス緩和の治療をするとめちゃくちゃ冷たかった足が少し温かくなってきました。

胃腸に疲れを感じておられようでしたので、胃腸を整える鍼灸治療をしました。
もちろん、手の動きの治療を外すわけにはいきません。
さらに大事なのは健康な身体づくりです。
健康な身体は、体内で、さまざまな病気と闘うために、薬の働きをする多彩な物質を作り出しています。
自分で自分の体を治す働きができる身体づくりが治療をさらに効果あるものにしていきます。
大田さんの治療でつかったツボは(太衝、臨泣、三陰交、復溜、足三里、公孫、曲池、合谷、心兪、脾兪)などです。
これらのツボは太田さんの脈を見ながら決めていきました。

音楽家のジストニア・・・治癒への道筋

大田さんは、1回目の治療ではまだよくなるということが実感できませんでした。
ところが2回目の治療の後では(よし、よくなる!!)と思えたのです。
次のはり治療が待ち遠しいほどでした。
あのどでかいコントラバスを持ってくることが苦痛ではなくなっていました。

4回目はり治療後、いつものようにコントラバスを演奏します。
「左手の動きがよくなってきたので、こんなに気持ちよく演奏できるのはいつ以来でしょうか?
ずっと最近は失敗しないか、指はどうなるんか?などいろんなネガティブな感情が出てきて気持ちよく演奏できるところからは遠いところにいました。」

5回目では、明るい顔で「今日の演奏は75点です。最初に比べるとずいぶん良くなりました。」
6回目は80点、7回目には90点と自己評価されました。
10回目は、「今までにない出来です。」と笑顔で言われました。

そして、16回目「ジストニアになる前より良い演奏ができるようになりました。」と言われ、この回を持って治療を終えることにしました。
もちろん左手の動きは完全に回復していました。

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