全身脱毛症

全身脱毛症ー佐藤さんの鍼灸治療体験

(大阪府 東大阪市 47歳 男性 会社員)

頭に手を置いてみる。

ざらっとした感じが手に伝わってくる。

全身脱毛症になってから、長い間感じられなかった頭の髪の毛の感触。

鏡で見てみる。あごにはひげが生えてきている。

眉毛とまつ毛は生えそろった。

以前は鏡を見ることが恐怖だった。

眉毛1本、まつ毛1本生えてない自分の顔…もちろん髪の毛もひげも生えてなかった。

洗面の時もできるだけ鏡を見ないようにしていた。

しかし、眉毛がないとおかしいので眉毛用のペンシルで書くときはいやな鏡を見なければならなかった。

今は鏡を見ることはいやではない。

頭の毛が生えてきていることを確認できる。

心の中で「あと少し、」「頑張れ」と声援を送りながら見ている。

もちろん「全身脱毛症」だったので、頭の髪の毛だけでなく、脇の毛、足の毛も生えてきている。

佐藤さんとしてはまず先に頭の毛が生えそろってほしかったのだが、こればかりは思う通りにはいかないらしい。

体には体の遺伝子レベルでの都合があるのだろう。

「全身脱毛症」になってから今のように毛が生えてくるなんて思えない日ばかりを過ごしてきたので今は素直にうれしい。

鍼灸治療に出会わなかったら今の自分はない。

頭の円形脱毛から始まった…「全身脱毛症

 

5年前、髪の毛を切りに行った先で理容師から「円形脱毛できていますね。」と言われた。その時はそんなに気にしなかった。

(そのうちに生えてくるだろう)ぐらいに思っていた。

ところが生えてくるどころかどんどん円形脱毛が増えていった。

あわてて皮膚科に行った。

ステロイドが処方されたので一生懸命塗る。

しかし一向に良くなる気配はなかった。

この頃は鏡を見るのが怖くなっていた。

髪の毛がほとんどない頭…ある日ふと鏡に自分の顔が映った。

「え!!」まつ毛がない。・・・全身脱毛症の始まり

眉毛がない。

頭が空白になった。時が止まった。・・・・・・

脱毛症にいいことはすべてした結果である。

歯の金属が「全身脱毛症」の原因になる場合があるということを目にしたときは「これか!!」と思って銀歯を抜いてもらいに行った。

しかし、だめだった。

希望はすべて潰えた。

脱毛は頭だけでなく、全身に及んだ。

「全身脱毛症」・・・インターネットで調べると、

 

完治が難しく治療に時間がかかると書かれている。

「原因としては自己免疫異常が濃厚」との文章も書かれていた。

「えー!!これやったらおれの全身脱毛症治れへんや…」と絶望感に満たされる。

完全に体中の毛が抜けて「全身脱毛症」になってからはできるだけ「全身脱毛症」のことは考えないようにしていた。

考えるとどんどん心が苦しくなる。

それでも頭の隅に「全身脱毛症」が居座っている。

円形脱毛が頭にできて「全身脱毛症」へと発展してから4年の歳月がたったある日、ふと目に入ったのがたつみ鍼灸院のホームページの「円形脱毛症治療治癒への道のり」だった。今まで1度として考え付かなかった針治療。

これにかけてみようと決意させたのは、今までいろいろなことをやってきてどの方法も「全身脱毛症」に効果がなかったからである。

初めての針治療

まず問診票に記入する。

そしてベッドに横になる。

緊張しないと言ったらうそになる。

脈を診られたり、体を触診される。

最初、「非常に体が冷えていますね。」と言われる。

「え!!うそ。」というのが感想。

人よりも暑がりで、ちょっと動くだけ汗が吹き出す

クーラーなんかガンガンかけまくっている。

それなのになぜ??

「体に冷えがいっぱいあれば暑がりになるんですよ。

手が冷たいから足を触られても足の冷たさが、分からないと思います。

家で体温測っていただけませんか?きっと低いと思います。」と言われても納得できなかった。

しかし、少し前、妻に「あんた冷えてるね」と言われたのを思い出す。

冷えをなくしたら毛が生えてくる?

全身脱毛症は、免疫の問題と言われなかったのが救い。

免疫に問題があれば自分では何ともできないからである。

冷えなら自分で何とかできそうである。

しかし、この時はまだ自分が冷えているなんて信じられなかった。

冷えをなくしたら毛が生えてくるといわれても半信半疑。

しかし、もう「全身脱毛症」のためにやれることはやりつくした佐藤さんが取れる道は1つ。

鍼灸治療にかけるしかない。

冷え克服のために頑張るしかない。

針治療が始まる。

脈を診、指を触り、舌を診、しながら針をするつぼを決めていく。

針をすると必ず、脈が変わったか、圧痛があったところの痛みが取れたかなどを調べられる。

針って不思議だと思った。

足に針をしているのに、お腹の圧痛が取れていたり、肩の凝りが、取れていたりする。

なんで??と思う。

針治療が終わるとなんだか体が軽くなったような気がする。

気のせいか心も軽くなっている。

家へ帰って早速体温を測ってみた。

(え!!たった35度6分しかない。うそー)という気持ち。

考えてみれば、確かに「全身脱毛症」になる前、ジャンジャンビールを飲んでいた。

ビールだけでなく、冷蔵庫から出した飲み物をよく飲んでいた。

「体を作るのは食べ物、飲み物。」と言われた。

こういうことかとやっと納得できた。

自分の「全身脱毛症」は、冷えからきているということがはっきりした。

それじゃああとは体を温かくすように頑張ればいいだけ。

(うーん?本当に体温あげることができる?)少し心配になってきた。

しかし、「免疫」どうのこうのと考える必要がないだけ気が楽なのは確か。

まずは「全身脱毛症」の為ならやれることはやってみよう。

佐藤さんの「全身脱毛症」克服のための温かい体作りが始まる

まず口に入れる物に気を付ける。

体温より低いものは極力避ける。

温かくても冷える食品にも気を付ける。(コーヒー・緑茶・麦茶など)

生のものは体を冷やすのでできるだけ取らない。(生野菜サラダ・果物など)

シャワーをやめて風呂につかる。

毎日できるだけ歩く。

しょうがを使った食事をできるだけ取る。

土、日は佐藤さんの食事づくりの当番日。

料理に生姜を使うようにする。レシピがだいぶ増えた。

時間があったら足湯をするなどである。

どれだけ自分がこれらとは反対の生活をしていたのか良くわかる。

鍼灸治療+温かい体作り・・・体が変わった。気持ちも変わった。

鍼灸治療ってすごい!!

お盆で実家に帰った時、今までは車で何時間も運転するだけで疲れ切っていた。

自分の家に帰ってきたらもうクタクタで何もする元気がなかった。

ところが、今度は違う。

それほど疲れてない。

仕事の後の疲れも今までと違う。疲れにくくなった。

今まではほとんど通じは下痢だった。それが普通の通じになった。

アルコールの力を借りて寝ていたのがアルコールなしですーと眠れる。

体が変わったら、気持ちまで変わる。

今まで何かあったら悪く悪く考えてしまう癖があったのに、前向きに考えられるようになっている。

こうなると、温かい体づくりをがんばる気持ちに拍車がかかる。

このままいけば「全身脱毛症」も治りそうだ。

インターネットでいろいろ調べた。温かい体を作る方法を。

やれそうなのはやって見た。

体温は36度5分までいった。「ヨッシャー」という気持ち。

念願の毛が生えてきた。

前向きに考えられるようになっていても毛が生えるまで(本当に生えてくるのか)と、不安に駆られたこともあった。

「全身脱毛症」になってからすでに丸4年が過ぎている。

鍼灸治療を始めたのは最近だが、もう毛の元は死んでしまっているかもしれないなんて考えも頭の隅に生じたこともある。

しかし、毛が生えてきたのだ。

まず1番最初に生えたのはひげ。

(生えてきたやんけ・・・)天にも昇る心地がした。

まつ毛も早かった。

眉毛は少しばかり時間がかかった。

頭の方はまず後頭部から毛が生じてきた。

鼻毛も生えた。

鼻毛の重要性は抜けてから身に染みて感じた。

その点足の毛が生えてきたときは、足の毛の必要性は今一つ感じられなかった。

わき毛もそうだ。

なくても何の痛痒も感じられなかった。

しかし、これが生えて来るんだから不思議でしょうがない。

佐藤さんが「全身脱毛症」から卒業できる日は近い。