腰部脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)とは

腰部脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)は、椎間板ヘルニアとともに「腰の2大疾患」と呼ばれるほど多くみられる。

腰の神経の通り道が何らかの原因で狭くなり、脊柱管の中にある神経が圧迫されることによって、腰痛、下肢にしびれや痛みなどの症状が現れるのが腰部脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)。高齢者に多いが、あらゆる年代で起こりうる。

脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の代表的な症状は「間欠性跛行」歩いていると早ければ数分で腰痛や下肢のしびれや痛みが強くなってくる。

長時間立つこと、まっすぐ立つことが困難になる。

仰向けで寝ると、腰が反って脊柱管が狭くなるためにやはり、痛みやしびれが出てくる。座るときも体を反って座るとしびれや痛みが出てくる。

 

大阪府八尾市の立花さんは、この脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)で苦しくて、つらい思いをしていた。

立花さん(大阪府 八尾市在住 73才 主婦)

暑がり 冷え性 寝つきが悪い 高血圧 むくむ 

旅先で流した涙

いま、立花さんは姉妹と淡路島に来ている。

5年前、2度と来ないと宣言した淡路島。

5年前、立花さんは「脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)」で苦しんでいる真最中だった。

1歩足を出せばビリッと電気が足に走る。

痛くて1歩がなかなか踏み出せない。日々の生活にも苦労していた。

ちょっと近所に行くにも杖にすがっていく。

台所仕事もシンクに寄りかかって何とかしていた。

到底淡路島なんていける状態ではなかった。

本音を言えば、行きたくなかった。

しかし、妹の還暦祝いを兼ねての旅行。

祝いの旅行を欠席するのも躊躇する。

姉妹たちの、「お姉ちゃん大丈夫や。私たち助けるから」の言葉に恐る恐る参加した。

妹たちは本当によく助けてくれた。 

しかし、助けてもらえばもらうほど自分がみじめに思えてくる。

今まで、助けることはあっても助けてもらうことがなかった立花さん。

ホテルの食事。バイキング料理は取りに行けない。

妹たちに取りに行ってもらう。

風呂も誰かの手助けがいる。

夜中のトイレはもっと苦しい。

「脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)」のために、すぐには立てない。涙が出てくる。

何よりもつらいのは、果たして脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)が治るのか。という不安感でいっぱいになること。

将来このままいけば、車いす生活?と考えは悪い方悪い方へと流れる。

みんなが寝静まった中で自分1人が取り残された寂しさを感じる。

涙がこぼれる。

もう2度と行くまいと決めた淡路島に来た。

その淡路島に立花さんは5年ぶりに来ている。

5年前と違って、立花さんからは笑い声が聞こえる。

水仙峡も自分の足で歩いて登った。

斜面に植えられたたくさんの水仙からはいい匂いがしてくる。

水仙のにおいに包まれていると幸せを感じる。

食事もおいしい。温泉も気持ちがいい。

同じ淡路島なのに地獄と天国の差・・・それは「脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)」によるもの。

脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の治療を求めて・・・病院めぐり

立花さんは脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)のために日々の生活にも支障をきたしていた。

普段何気なくしていた動作の一つ一つが苦痛を伴う。

脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の痛みは生半可でない痛みである。

何かをしようとすると足に痛みとしびれが走る。

夜寝る時も上を向いては眠れない。

寝返りのたびに痛みが走る。そのたびに目が覚める。

脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の症状が出始めてからは1度として熟睡したことがない。

1度目が覚めると次に寝つけるまで時間がかかる。

じっと布団の上で座っている。

家族のものが寝静まって自分だけが取り残された気分になる。

脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)にいいと聞けばこちらの病院、あちらの病院と病院めぐりをした。しかし、脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)には効果がなかった。

ある病院は、遠距離だったので行くまで相当時間がかかった。

病院に着くとたくさんの人が来ていて診察まで又時間がかかった。

強い薬が処方された。飲むと、胃に痛みが出(もちろん胃薬も一緒に飲んでいたのに)、しんどくなってしまった。

別の病院では、手術を勧められた。

手術はやはり躊躇する。

近所の人で、手術をしても良くならなかった人がいる。

と、言って痛みどめを飲んでしのいでいても、脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)はちっとも良くならない。

人に「あそこの病院がいい」と聞けば、やはり1筋の希望を抱いて出かけてしまう。

「針で治るわけないや」と一蹴

立花さんには娘さんがいる。

立花さんの窮状を見かねた娘さんから「1回、私の行っている鍼灸院に行ってみて」と懇願された。

立花さんは「はり?病院で治らない脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)が針で治るわけないや。」と一蹴。

しかし、何回も懇願する娘さんの熱心さに根負け、ついに「1度だけやで」と念を押して勧められた当鍼灸に予約を入れる。

1度だけのつもりの針治療だったが…

問診票を書いて、ベッドに横たわる。

しかし上を向いては寝られない。

上を向くと脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)のために、腰から足にかけてツッパリが出てくる。

 

立花さんに限らず、坐骨神経痛の方の中にはベッドに横たわる、座るなどの動作によって、坐骨神経痛特有の痛み、しびれが足に走る人が多い。

立花さんは、ベッドに座って針治療を受ける。

初めての針治療という緊張感と脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の痛みで体が固くなる。

冷えが脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の発症の機縁になることを聞く。

脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)という腰骨のところに問題を抱えていても冷え(体の中の冷えと外からの冷え)に気を付けていると、脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の発症につながらないと言われる。

確かに足はいつも冷たい。

体を冷やす食べ物を聞いて自分がよく口にしているものであることを知る。

(えー、お茶は暑くても体を冷やすん?私、毎日飲んでる。生野菜サラダもダメ? 果物は大好きなのに…)

体を冷やす食べ物を摂らないように気を付けようと決意。

脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の苦しみから逃れられるのなら何でもしようと思う。

針治療が始まる。

体を触診。脈も診られる。

手足の指も触られる。指がびっくりするほど痛い。

針をされて今度はさっき痛かった指をもう1度触られる。

(痛くない)思わず「同じさわり方ですか?」と聞く。

同じ強さで触られている。

針1本でこれほど違うのか不思議。

指だけでなく、お腹の圧痛も取れている。針って不思議と思う。

今まで想像していたのとは違う。

1本針を打つたびにその効果がみられる。

針って古臭くって信用できないって思っていたのに。

終わって、帰りの足の運びに今までと違うのを感じる。

痛みが少しまし?

紹介してくれた娘には1度だけと言っていたが針治療を続けてみようと思う。

脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)が良くなってきた。

針治療を続けていくにつれて脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の症状が少しずつ良くなってきた。

歩ける。(1歩、足を出すのがつらかったのに・・・)

夜眠れるようになってきた。

トイレに起きても恐怖ではなくなった。本当にありがたい。

日常の動作も少しずつ楽にできるようになってきた。

台所仕事、洗濯などの家事も思いっきりできる。

やりすぎると、家族のものに怒られる。

「やりすぎたら、また、脊柱管狭窄症(坐骨神経痛)の痛みが出てきても知らんよ。」

でもうれしくて体が勝手に動く。

自転車にも乗れる。

主人の都合が悪くて車に乗せてもらえないときは結構な距離を自転車で鍼灸院まで行った。

将来車椅子になったら…と心配したことが今は笑える。

立花さんは今は元気で、歩くのも不自由なし。

現役の主婦として日々の家事を精力的にこなしている。